2016/09/10
大阪の中心地・梅田エリアで、本格的な大学キャンパスを開設する動きが相次いでいる。これを報じた毎日新聞(9/10)によれば、大阪工業大と関西大が自前のビル建設を進め、大阪市立大と大阪府立大もJR大阪駅北側の再開発エリア「うめきた」への進出をうかがう。背景には、学生募集に有利とされる都心回帰の動きに加え、産学連携を深める思惑もある。阪急梅田駅から徒歩3分。若い買い物客でにぎわう繁華街で建設が進んでいるのは、来年4月にオープンする大阪工業大の梅田キャンパス。地上22階建ての高層ビルで、地下街と直結させるため、雨の日は傘をささずにたどりつける。新キャンパスには「ロボティクス&デザイン工学部」を新設。梅田進出の狙いは、鉄道アクセスの向上に加え、西日本最大のビジネス街を生かした産学連携の強化にある。
大阪工業大そばでは、関西大も梅田キャンパスを建設中だ。学部は置かず社会人向け教育の拠点とする考えだが、異業種交流サロンを設置して新ビジネスの創出を目指す。大阪府立大と大阪市立大は統合が実現した場合、グローバル人材の育成拠点となる新キャンパスを設ける構想を掲げており、うめきたの2期開発エリアを有力候補地に挙げている。